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海鳥エトピリカ、減少止まらず 数つがいに、保護団体「手遅れ」

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 オレンジ色の大きなくちばしで知られる海鳥エトピリカは生息数減少に歯止めがかからず、環境省によるとロシアが実効支配する北方領土を除くと、北海道根室市無人島のユルリとモユルリで数組のつがいが確認されるだけとなっている。同省のレッドリスト絶滅危惧種とされ保護活動が行われているが、保護団体からは「もはや手遅れ」との声が上がる。(共同通信2020/10/26)

 生息域は北太平洋沿岸に広く分布しているが、国内では1970年代から生息数が激減し始めた。北海道大は調査で、2015年時点で1980年比87%減と推定する。営巣地だった浜中町・小島では2008年を最後に繁殖が確認できなくなった。