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色丹島、1950年代の街並み サハリンの女性が写真保管

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北海道新聞2020/8/9

 北方領土が1945年(昭和20年)に旧ソ連に実効支配された後、ソ連の建築物などが増えた1950年代半ばの色丹島の街並みや捕鯨基地が写ったモノクロ写真を、当時、島で暮らしていたロシア・サハリン州の女性が保管していることが分かった。この時期の北方領土の写真はロシアの資料でも限定的で、個人保管しているケースは珍しい。

 所有者はユジノサハリンスク市在住のアッラさん(77)。父が色丹島斜古丹(マロクリーリスコエ)の捕鯨基地で科学者として勤務した1948年から1957年まで色丹島に暮らした。手元に残る写真は計12枚で、いずれも焼き付けの印画紙で、オリジナルのものとみられる。「カメラを持っていた父が撮影したものかもしれない」と話す。

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1956年に撮影された、色丹島斜古丹の街並みとみられる写真

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ソ連の実効支配後も、色丹島斜古丹は捕鯨でにぎわった

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斜古丹山を背景にした街並み。アッラさんは地元の住民が「412山」と標高で呼んでいたのを覚えている

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色丹島とみられる浜辺で撮影された集合写真