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色丹島・穴澗 「クリリスキー・ルイバク」が工場の生産能力を増強

https://youtu.be/WZ0TvBN093U

色丹島にある水産加工大手の「クリリスキー・ルイバク」クラボザボツコエ工場が生産能力を増強している。最近、魚粉生産のための新たな工場の建設に着手、地元住民と島外からくる季節労働者の雇用を創出する。同工場はハイテク設備を備え、自前の船団を有する極東有数の加工施設。従業員は200人を超えている。同社は新たにすり身ラインを導入し、原魚の処理能力を1日500トン増強する計画で、9月には設備機器が到着する。また、船団は5つのユニットに加え、7隻の漁船が新鮮な原魚を工場に供給している。現在、工場ではマダラ、イカスケトウダラ、サバ、イワシ、コマイ、カレイなどを処理。スケトウダラはフィレ、たらこ、肝などの製品にしている。オレグ・マズール工場長は「海外でも販売しているが、今は国内市場に力を入れている。製品はウラジオストクを経由して全土に流通している。もちろん、国後島色丹島択捉島の小売店とも協力している」と語った。従業員の福利厚生にも力を入れており、トレーニング機器を備えたフィットネス・ジムのほか、食堂では様々なメニューを用意している。食堂のニーナ・ラリオノヴァ料理長は「例えばランチはファーストディッシュ、セカンドディッシュ、コンポート。朝食はシリアル、ソーセージ、パンケーキ、オムレツなどを用意している。夜はチョップ、シチュー、煮込み料理、フライドチキンなどから選ぶことが出来る」という。勤務は昼夜2交代制で、50~90人が常に勤務しており、繁忙期の冬は人数がさらに増える。生産サービス部門の責任者アレクサンドル・マリニンさんは「毎年、シーズンになると季節労働者がやって来るが、5~6年この工場に勤めている人がいるが、現在15人を常勤雇いとしてボーナスや各種手当も支給している。わが社の給与は高いので従業員は満足している」と話した。(kurilnews.ru 2020/7/30)

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