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新石器時代の土器など出土 択捉島・内岡の遺跡調査に考古学者50人

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北方四島の話題

 サハリン・インフォ2020/7/17

択捉島のキトヴィ(内岡)での発掘調査には約50人の考古学者が参加している。これは昨年クリリスク(紗那)-キトヴィ間の遊歩道建設現場で行われた発掘調査の時よりも多い。考古学者たちはヤンキートにテントを張ってキャンプ生活をしながら調査している。発掘が本格化したのはほんの数日前だが、数千年前のものとみられる土器の破片や矢じり、石斧などが出土した。責任者のアレクサンドル・モザエフ氏は「新石器時代の終わりのものだろう。2016年にルイバキ(有萌)で調査した時、同じ土器が出た。分析の結果、2890年前のもと分かった」という。今回、発掘した石斧については「この形の斧は択捉島だけで見つかっている」と説明する。この遺跡はアイヌの遠い祖先が狩猟場として使った場所ではないかと考えている。また、石のオブジェのようなものが見つかった。係留ブロックのように見える奇妙なものだ。今回の発掘総面積は3,500㎡。調査は始まったばかりで、9月まで続く。現在、発掘している丘は調査終了後、ほぼ破壊されてしまう。燃料補給所からポドセフカ川にかかる道路をまっすぐにする工事のためだ。

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