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「クリルに帰りたい」--国後島でクリルを愛した画家アンナ・コピティナの追悼展開催

❐サハリンの話題

   kurilnews.ru 2020/6/26

国後島ユジノクリリスク(古釜布)の南クリル郷土博物館で、クリル諸島の人と自然をこよなく愛し、今年初め若くして亡くなった芸術家アンナ・コピティナ(1983〜2020)を追悼する展覧会「クリルに帰りたい」が開催されている。アンナは2014年から定期的に島を訪れ、数十点の作品を描いてきた。彼女が描くクリルの風景は、色鮮やかで、純粋だ。今年夏にも国後島を訪れる予定だったが、ウラジオストクで亡くなってしまった。2016年にアンナは、1970〜1980年に大陸から島を訪れた画家たちの作品を集めた絵画展「ウラジオストク-クリルの芸術家たち」の主催者の1人だった。当時、名もなき芸術家たちは水産労働者として毎年、国後島色丹島を訪れクリルの自然に魅了された。彼らの作品は今、モスクワなどの主要なアートギャラリーを飾っている。郷土博物館では、アンナの友人たちと協力し、作品を持ち寄って展覧会を開くことを決めた。開会式でザディラコ館長は、惜しくも早世した才能ある若い作家の作品について話し、アンナの両親からの手紙を紹介した。また、アンナと交流があった南クリル行政府のサボチキナ副市長は「多くの人々にアンナの作品を見てほしい。才能のあるアーティストの仕事を通じて自分たちのふるさとであるクリル諸島をもっと知ってほしい」と話した。アンナは子供のころから絵を描き始めた。この趣味は彼女を子供芸術学校に導いた。その後、ウラジオストクのアートカレッジを経て、2006年には州立芸術アカデミーの芸術学部を卒業した。アンナは生涯で25の展覧会を開催している。その作品は、ウラジオストクの展示センターのコレクションとして、あるいは南クリル博物館の収蔵品として、さらには国内外の愛好者の個人コレクションとして残されている。

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