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国後島・コロナ感染 濃厚接触者119人を特定し、経過観察下に 島への交通は16日に再開

北方四島の話題

 サハリン・インフォ2020/5/16

国後島色丹島歯舞群島を管轄する南クリル都市管区のヴャチェスラフ・ブラセンコ市長は、15日に新型コロナウイルスの感染者が確認されたことを受けて緊急事態宣言を発したが、119人の濃厚接触者が特定され、観察下に置かれたことから、国後島への航空・海上交通、色丹島への海上交通を16日から再開したと発表した。市長によると、濃厚接触者はサハリンからの飛行機の乗客39人をはじめ119人に上った。国後島在住者は54人(うち子供10人)、色丹島在住者26人などとなっている。全員が検体を採取された後、14日間の経過観察下に置かれた。色丹島在住者は貨客船「ファルフトジノフ」で帰島し、経過観察下に入った。検体はサハリンに運ばれた。こうした状況を踏まえ、市長は国後島からの旅客輸送の制限を解除する方針を決定し、緊急事態委員会に諮り支持を得た。濃厚接触者の検査結果が陰性となった場合、緊急事態宣言は解除される。市長は「コロナウイルスは短期間に多くの人に感染する可能性がある。私たちと私たちの子供たちが病気になったり、不当なリスクにさらされたりしないよう、今は活動を控えてほしい」と呼び掛けた。

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