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択捉島・紗那 医師が手洗いの徹底呼びかけ「ウォッカは体内に入れず、手に注ぐことが重要だ」

北方四島の話題

 サハリン・インフォ2020/3/17

新型コロナウイルスの世界的流行で、択捉島の薬局では1週間以上、マスクや消毒液が店頭から消えている。いつマスクが入荷するか回答出来る薬局はない。最も楽観的な予測は1~2週間だ。薬局で次に需要が多いのは急性呼吸器ウイルス感染症の治療薬だ。クリリスク(紗那)の地区中央病院は、この種の患者が増えているが、これは例年みられる季節的な要因であり、流行ではないと冷静な対応を促している。街中では、マスク姿の住民はほとんどいない。島で新型コロナウイルスの感染者が出るかどうか、住民は懐疑的だ。サハリン州で感染が1件も報告されていないことが、住民を安心させている。住民は、互いの肘をくっ付け合って挨拶をするなど、ジョークのネタにしている。それでも感染予防措置は取られる。3月18日から幼稚園や学校は春休みを前倒しする。同じ18日、クリル地区の緊急対策会議が開催され、新たな予防対策が講じられる可能性がある。例えば、スポーツ競技やクラブ活動、島外への旅行の自粛などだ。地区中央病院には感染症に対応した病室がある。今はもちろんカラだ。これが使用されることがないことが望まれる。医師は手洗いの徹底を呼び掛け、ウオッカでもいいが、飲むのではなくで手に注ぐことが大事だ、と言っている。

 

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