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国後島・古釜布 行政府など関係機関が新型コロナウィルス対策会議

北方四島の話題

 kurilnews.ru 2020/3/6

国後島色丹島歯舞群島を管轄する南クリル都市管区(南クリル行政府)は5日、関係機関合同の新型コロナウイルス対策会議を開催した。行政府の市長代理、副市長、幹部職員、ユジノクリリスク(古釜布)港長、空港ターミナル、地区中央病院、ロスポトレブナゾール(連邦消費者権利擁護・厚生分野監督庁)の代表が出席した。エリザベータアンドレエヴァ市長代理は「南クリル地区で感染が広がるリスクを最小限に抑えるための対策を講じる必要がある。マスク製造業者に依頼して行政として在庫を確保した。現在、日本との国境は開かれている。住民は北海道を訪れているロシア人船員が上陸し、日本人と接触することを心配している」と語った。ユジノクリリス海上ターミナルのセルゲイ・メシュチャニンツェフ上級検査官は「現在、船主は乗組員に対して、船から出ないよう指示している」と述べた。地区中央病院のタチアナ・ソソロドヴァ主任医師は「船員に対する制限措置を継続することを推奨する。船員には皮膚消毒剤を用意し、継続的な消毒を行うとともに、帰国に際しては、ウイルス感染症の乗組員の存在を事前に通知する必要がある。船内で感染が見つかった場合、隔離して治療を行う。現時点でパニックに陥る理由は全くない」と説明した。行政府は人々が集まる商店、博物館、幼稚園、学校、文化会館などに消毒剤を設置することを決めた。海上ターミナルは、ユジノクリリスク港に入港するすべての船舶について入港の1日前に情報を把握するよう指示された。さらに、中央病院は空港と海上ターミナルの職員に対する訓練を行うよう命じられた。

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