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国後島 中学生が提案し州補助金で整備した島の英雄像に解体命令 「英雄的な行為はなかった」 

北方四島の話題

 サハリン・インフォ2020/3/4

今年1月、国後島の中学生たちの発案でユジノクリリスク(古釜布)市内に設置された島の英雄スタニスラフ・カレフの胸像が、取り壊されることになった。カレフは1972年11月、自分の命を犠牲にして武装犯罪者から住民を守ったとして、死後に勲章を授与された。この英雄的行為を後世に伝えようと、島内の中学生たちが、サハリン州政府主催の「若者予算コンテスト」に応募。見事選定され、州の補助金200万ルーブルで整備した。ところが、島の歴史に詳しい住民から「そんな英雄的な行為はなかった」との投書が証拠とともに寄せられるようになったという。サハリン州議会で開かれたワーキング会議で、この事実が明らかとなった。今後、胸像の解体命令が出される。このようなことが二度と起きないよう、若者予算コンテストの参加者は、応募に際して、慎重な事実確認と自治体や専門家との連携が求められる。

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