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パラムシル島 カムチャツカからのヘリ定期便が年明けから廃止 定期船も荒天で運休

❐北クリルの話題

 サハリン・インフォ2020/1/6

カムチャツカの航空会社ヴィチャジ・エアはカムチャツカ半島のエリゾヴォとパラムシル島のセベロクリリスクを結んでいたヘリコプター定期便を年明けから停止した。輸送費の補助に関して政府と合意できなかったためとみられる。エリゾヴォ--セベロクリリスク間の料金は1人あたり4,190ルーブルで2016年から変わっていない。同社は2018年に補助金の条件に同意せず、パラムシル便を運休していた。カムチャツカとパラムシル島には定期船も運航しているが、天候に大きく左右される。北クリル行政府が購入した「ヴァシリー・ザヴォイコ」号(乗客定員34人、貨物150t)の最初の航海は1月5日に予定されていたが、荒天によりキャンセルされた。北クリル地区はサハリンで最も人里離れた地域で、サハリン本島と直接の交通アクセスを持たない唯一の自治体である。世界に開かれた唯一の窓はカムチャツカである。

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