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コードネーム「マイルポスト」 米国がソ連の対日参戦に向け80万トン支援

北方領土ノート

『対日戦争に向けた米ソの極秘プロジェクト』…①

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                                                            (Franklin D. Roosevelt Presidential Libraryより)

  ヤルタ会談では、対日参戦の時期が決まっただけではなかった。米ソ両国の軍高官たちが対日参戦に向けた軍事面での協力について繰り返し協議し、軍需物資の提供を通してソ連を支援する2つの極秘プロジェクトが合意された。

 

 「マイルポスト作戦」と「プロジェクト・フラ」である。ソ連は、いずれも、独ソ戦を支援するために行われてきた従来のレンド・リース(武器貸与法に基づく支援)とは別枠で実施することを求めた。

 

 ルーズベルト大統領は、1941年3月にレンド・リース法を成立させ、ドイツと戦うイギリスなど連合国に対して大規模な武器援助を開始した。6月にドイツが不可侵条約を結んでいたソ連に攻め込むと、国内世論の反対を押さえてソ連に対してレンド・リース法を適用し、大量の軍需物資を提供していた。支援総額は1941年の開始から1945年までの間に113億ドルに上った。

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                     (website or blog at WordPress.comより) 

マイルポスト(MILEPOST)で80万トンの物資を提供

 1944年10月17日、スターリンからアメリカの駐ソ大使ハリマンに1つのリストが示された。日本との戦争に備え、シベリア東部に2ヶ月分の物資を備蓄するためにソ連アメリカに要求した物資105万トン分のリストだった。

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   スターリンは日本との戦争は短期間で終わるとの見通しを立て、2カ月分のリストを作らせていた。

 

 「マイルポスト」というコードネームを付された作戦で、1945年4月から9月にかけて、食糧・被服から武器・弾薬、重機、機関車両まで80万トン、15億ドル分の物資が中立国であるソ連国旗を掲げた商船によって、アメリカ西海岸からナホトカとウラジオストクへ運ばれた。

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 ソ連が戦争の準備していることを日本に気づかれないようにすることが何より重要だった。スターリンは準備が整う前に、情報が漏れた場合、日本はウラジオストクを攻撃してくるかもしれないと真剣に恐れていた。

 

 アメリカは、物資を確実かつ安全に輸送するため、千島列島の中のいくつかの島を押さえることを検討したが、こうした動きがかえって日本の疑念を招くとして実行に移されることはなかった。