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国後島・色丹島 2019上半期56人が出生、42人が死亡 48組が結婚、29組が離婚

北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/11/21

国後島色丹島歯舞群島を管轄する南クリル都市管区の定例議会20日、開催された。副市長に指名された前議員のN.サボチキナ氏の後任に、統一ロシアのアンナ・クロムチェンコワ氏が選出された。色丹島のマロクリリスコエ(斜古丹)出身で、現在は郷里の高校でコンピュータサイエンスを教えている。

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この後、ブラセンコ市長らが社会、経済、教育行政について報告を行った。それによると、国後島色丹島の人口は11,800人で、2019年上半期に56人が出生、42人が死亡した。また、48組が婚姻届けを出し、29組が離婚した。地域経済では、就業者数は3,500人。275の法人と218の個人企業家が登録されている。サハリン州統計局によると、平均月収は77,200ルーブル。大企業などでは90,900ルーブル。9月末時点の失業者は17人だった。上半期の小売り72社の総販売額は11億9,190ルーブルだった。教育では、地区内に12の教育機関があり、このうち5つある学校の児童・生徒数は1,118人、7つある幼稚園に626人が通っている。島の保健システムは中地区病院が担っており日140人が訪れている。また、ゴロブニノ(泊)ドゥボボエに救急救命ユニットが配置され、クラボザボツコエ(アナマ)に病院支部、マロクリリスコエに診療所がある。国後島色丹島には14の文化機関があり、5つの図書館、2つのこども芸術学校と郷土博物館がある。

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