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色丹島の水産加工会社所有の大型トロール船 安全性に問題があるとして船長らが出漁拒否

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北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/11/17

色丹島・斜古丹の水産加工会社オストロブノイ社所有の大型トロール漁船「オストロブノイ-11」のゲオルギー・グラツコフ船長ら乗組員が機関や船体の安全性に問題があるとして、操業を拒否している。船長によると、11月13日から2日間かけて専門家と機関や船体についてチェックしたところ、操舵装置の誤作動やアンカーの故障、船体の穴の補修が不十分なことから、この状態では船舶を使用できないと判断。特に厳冬期のオホーツク海北部での操業は危険と結論し、会社側に報告したが、すぐに会社は船長の職務を停止する命令を出したという。「とにかくお金を稼ぐことしか考えておらず、もし出漁すれば最後の航海になるかもしれないことなど、誰も気にしていない」と船長は電話で語った。現在、トロール漁船は国後島の沖合に停泊している。この件について、会社側はコメントを発表していない。2015年4月、オホーツク海北部で大型トロール漁船「極東」が遭難し、69人の死者・行方不明者を出す大惨事となった。船の設計に多くの変更が加えられ、救命用具も大幅に不足していた。

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