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国後島・古釜布--メンデレーボ空港道路開通式 舗装化され所要時間20分に

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北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/10/31

●…国後島ユジノクリリスク(古釜布)とメンデレーエボ空港を結ぶ約23kmの舗装道路が完成し、開通式が行われた。式典には南クリル行政府のエリザベータアンドレーヴァ第一副市長、地区議会のセルゲイ・ボンダレフ議長をはじめ、工事を請け負ったトルード社のイワン・ビクトル社長らが出席した。

●…アンドレーヴァ副市長は「国後島色丹島の住民は長いことこの道路の完成を待ち望んでいた。今日、空港へのアクセスは快適で、わずか20分で到着できるようになった。今後、数年間で、色丹島のクラボザボツコエ(アナマ)とマロクリリスコエ(斜古丹)間に舗装道路が出来る。国後島では南部のゴロブニノ(泊)までの舗装工事が続けられている」と語った。さらに、ユジノクリリスク--ゴリャチエ・クリュチ(瀬石)、ユジノクリリスク--オトラダ(近布内)の2本の道路の調査設計が行われていることを報告した。

●…古くからの住民は市街地から空港への道を覚えている。1970年代、23km離れた空港へのドライブは約1時間の冒険旅行そのものだった。曲がりくねった、急な上りと下りが続き、馬力のある大型トラックでしか克服できなかった。

●…市街地から54km離れたドゥボボエ--ゴロブニノ間の道路は、4月から5月の雪解け時期は完全に交通不能になった。1950年代から60年代にはトラクターがぬかるみに沈んだ。南部の住民は春と秋にはもっぱら船を使って移動していた。

●…そして2011年7月16日~17日に、サハリンのボストーク社によって、国後島に初めての舗装道路がお目見えした。旧市街地の解放兵士の記念モニュメントがある場所だ。その年、4.7kmのアスファルト道路が出来た。

●…今日、舗装工事の作業はユジノクリリスク--ゴロブニノの高速道路建設に従事しているトルード社によって継続されている。まだ全線完成には至っていないが、島の南端から市街地までわずか40分でアクセスできるまでになった。

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