❐北方四島の話題
北海道新聞2019/10/8
北方領土・択捉島などを管轄するクリール地区のタチヤーナ・ベラウーソワ地区議会議長=択捉島(紗那)=は8日、ビザなし交流の枠組みを活用した根室管内1市4町と四島側の代表団による相互訪問に関し「近隣関係にある地域間の交流に非常に関心を持っている」と述べ、実現に期待した。1市4町でつくる北方領土隣接地域振興対策根室管内市町連絡協議会(会長・石垣雅敏根室市長)は来年にも相互訪問の試行的な実施を目指している。ベラウーソワ氏は「例えば根室市長に来てもらい、お返しとして、われわれも同じような構成(の代表団)で根室管内を訪れる民間外交になるのではないか」と述べた。ベラウーソワ氏ら四島のロシア人島民代表5人は、ビザなし交流訪問団とともに3日に根室入りし、8日にチャーター船で島に戻った。
