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色丹島沖の洋上加工船火災 救助された作業員は「パニックは起こらず、みんな静かに救助を待っていた」と語った

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北方四島の話題

    kurilnes.ru 2019/9/26

色丹島沖で23日夕方、洋上加工船「ピョートル・シトニコフ」が火災を起こし、作業員362人が駆けつけた救助船などに避難した。他の作業員58人は消火作業のため船内の残った。緊急事態省によると、コルサコフから救助船2隻が出動したほか、近くにいた漁船など5隻も救助に参加。作業員は色丹島クラボザボツコエ(アナマ)に上陸、セルゲイ・ウソフ村長らの出迎えを受けた。色丹島を管轄する南クリル行政府のブラセンコ市長は「緊急用品や寝袋、簡易ベッドなど必要なものはすべて、362人分を提供した」と語った。作業員はシコタン病院や消防署、ホテル、水産加工場の従業員寮、スボーツ施設シコタン・アリーナに収容され、温かい食事を与えられた。25日午後、2隻のはしけが到着し、作業員は色丹島から国後島に移動。バスでメンデレーエフ空港に到着し、午後9時にオーロラ航空のチャーター便2機でウラジオストクに向かった。火災発生時に船内にいた学生アナトリー・ボルズルさんは「23日12時30分に火災が発生した。船長はスピーカーで避難を指示したが、パニックは起こらず、誰もが静かに甲板に出て救助を待った」と振り返った。「色丹島では食事や宿泊施設を用意してもらい、国後島まで送ってくれた。これで家に帰れる」と喜んだ。「ピョートル・シトニコフ」はエンジンを始動することが出来たことから、現場海域から択捉島へ向かった。

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