北方領土の話題と最新事情

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択捉、国後、色丹への人材誘致で90人が移住 100万ルーブルの支度金に住宅費補助も

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北方四島の話題

 サハリン・クリル通信2019/8/20

●…クリル諸島は資格を持つ専門家にとって魅力的な地域になっている。2016年から2019年にかけて、心理学者、言語療法士、英語の教師、数学、生物学、地理、小児科医、森林保護の検査官など、様々な分野の資格を持つ90人の専門家がクリル諸島にやって来た。彼らはクリミア共和国、ダゲスタン、モスクワ、クルスク、ハバロフスク地域などロシア各地から来ている。

●…クリル諸島の開発は、我が国の優先課題の一つだ。長年にわたり「クリル諸島の社会経済発展プログラム」が実施されてきた。その目的は、最も遠い地域の人々に快適で魅力的な生活条件を作り出すことで、この素晴らしい成果がすでに現れている。

●…クリル諸島し私たちの目の前で急速に変化している。ロシアの中央地域の住民がうらやむような近代的な教育、医療、文化、スポーツ施設を積極的に建設している。新しい仕事が創出されている。何千人もの人々が経済とインフラの開発に取り組んでいる。それによって有資格者の必要になっている。

●…専門家を誘致するために、2016年にサハリン州政府は強力な支援策を打ち出した。資格のある専門家には100万ルーブル以上の手当が支払われ、住宅の支払い費用の一部を補償する。対象は、クリル諸島に住んだことがない40歳までの有資格の専門家。クリル諸島で育ち大陸で職業教育機関を卒業した後、ふるさとに戻ってきた若いクリル住民も対象となる。