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北クリルのパラムシル島に野外歴史博物館 日本軍の対空砲など展示

❐北クリルの話題

 サハリン・クリル通信2019/8/26

北クリルのパラムシル(幌筵島)で、第二次大戦中に日本軍が使用していた対空砲や戦車を展示する野外歴史博物館の整備が始まった。クリル諸島の歴史家レオニード・コテンコ氏は「パラムシルの歴史博物館のために展示品が収集されてきた。つい数日前には、日本軍がアメリカ軍に使用した対空砲が届いた」と話す。地元行政はここ数年、戦争遺産が島から無断で運び出される事例が相次いでいることを憂慮していた。サハリンの歴史家イーゴリ・サマリン氏によると、以前、日本軍の戦車がシュムシュ島(占守島)から忽然と消えたが、後でロシア国防省が関与を認めた事例もあった。「個人や団体がプライベートコレクションにするため、持ち去っている。すべての歴史遺産は博物館の管理に置かれるべきだ」とコテンコ氏は訴えている。

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