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択捉島墓参から 1800年に択捉島で初めて会所が設置された老門(オイト) 

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択捉島墓参から

   老門(オイト)は択捉島中部のオホーツク海側にあり、深く切り込んだ湾になっています。択捉島航路を切り開いた高田屋嘉兵衛近藤重蔵らが1800年に「会所」を設け、択捉島開発に着手した歴史ある場所です。北海道の名付け親で1849年に択捉島を見聞した松浦武四郎は「暗礁の多い海岸となっている。以前ここへは千石積み位の船は1年に3、4隻しか来航しなかったが、昨年は10隻以上も来たとのことだった。ずいぶん交易が盛んになったものである」と、書いています。(「三航蝦夷日誌」7月1日[旧暦5月10日]の項)

    初めて会所が置かれてから219年後の老門には、ロシアの水産企業スキットの加工場やふ化場、倉庫などが立ち並んでいます。湾に向かって左側にはコンクリートの岸壁が整備され、10隻ほどの漁船やボートが係留、陸揚げされていました。今年4月には、1億ルーブルを投じて老門川支流に2カ所目のふ化場を建設したそうです。墓参団が上陸すると、同社のセルゲイ・シュタリョフ社長が迎えてくれました。

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