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国後島「幸せの木」伐採問題 検察が請負企業に損害賠償を求め裁判 第一審は検察の主張認めず

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北方四島の話題

 サハリン・クリル通信2019/5/28

国後島道路建設工事で、住民が大切にしてきた「幸せの木」イチイの老木が伐採された問題の続報。南クリル検察当局がイチイを伐採した工事請負企業トルードに対して50万ルーブルの損害賠償を求めた裁判で、第一審の地方裁判所は検察側の主張を認めなかった。樹齢800年といわれる「幸せの木」は、新婚カップルや観光客が願いを込めてリボンを結ぶ島の名所となっていたが、ユジノクリリスク(古釜布)--ゴロブニノ(泊)間の道路建設工事で、伐採された。検察側は上訴する意向だが、一方のトルード側はクリル自然保護区が事前の調査で、レッドデータブックに搭載されているイチイの情報を提供しなかったとして、提訴することも検討している。