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択捉島沖 貨物船など2隻が流氷に囲まれ2週間身動きできず

北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/3/9

2月下旬に択捉島で積荷を下し帰路に就いた貨物船「セント・ウインド」とタンカー「アバター」が択捉島沖で流氷に囲まれ、約2週間も身動きできないでいる。数日前、カムチャッカから救助のためやって来た別のタンカーは、10ポイントと厚い流氷を砕くことが出来ず、3月8日には現場付近を離れてしまった。「セント・ウインド」のコレスニコフ船長は、水や食料が乏しくなったため択捉島内岡港に再び戻り、接岸した。船長によると、水や食料の補給は問題ないが、燃料が手に入るかどうか分からないという。今のところ砕氷船が島に来るのかどうかさえ不明だ。天気予報によると、3月11日には風速30m/sの東の風が吹くとみられており、流氷を追い払うことが出来るかもしれない。

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択捉島内岡港に接岸した「セント・ウインド」と沖合にいる「アバター

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択捉島オホーツク海側は密度の濃い(赤い網掛け)流氷で覆われている

(第一管区海上保安本部海氷情報センターの資料)