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ルシコフ元モスクワ市長 『共同宣言に基づき2島を引き渡し平和条約締結すべき』

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北方四島の話題

 citysakh.ru/news 2019/1/16ほか

元モスクワ市長のユーリー・ルシコフは、EADailyとのインタビューで「ロシアはソ日共同宣言に基づいて2島を引き渡し平和条約を締結すべきだ」と提言した。ルシコフは1992年から2010年までモスクワ市長を務めた。2004年にプーチン大統領小泉首相が設置した日露賢人会議の共同議長でもある。元市長は日本との平和条約締結を最優先事項と考えている。「両国間に平和条約がないことは正常ではない。戦争はずっと前に終わった。日本は4島の返還を主張しているが、それは全く根拠がない。1956年にソビエト連邦と日本の指導者は、平和条約締結後に2つの小さな島を日本に引き渡すことで合意した。この合意に基づいて4つの島のうち国後島択捉島はロシアに残し、色丹島歯舞群島は日本へ引き渡す。フルシチョフ鳩山一郎が合意した枠組みで取り組むべきだ」と述べた。フルシチョフが引き渡しの前提とした外国軍隊の撤退については、「この問題を議論するのは無意味だ。時とともに状況は変わった。最も重要なことは、ソ日共同宣言を確認することだ」と答えた。また、南クリル諸島での共同経済活動については「日本人が先祖の墓にお参りできるようアクセスを確保することは大事なことだ。これは純粋に人道的な問題だ。択捉島国後島における共同経済活動はロシアの法律に基づいて行われなければならない」と語った。