❐北方四島の話題
サハリン・クリル通信2019/1/14
色丹島と歯舞群島の引き渡しが議論になっている中、日本側から発信された様々な情報が島々に混乱を引き起こしている。この状況は、SNS上で、南クリル諸島の不動産や住居、居住許可を「売ります」という詐欺的行為に利用さている。ロシアを中心としたSNSのVKでは、「色丹島で家を買いたい」「5万ルーブルで色丹島の居住許可を買います」といった書き込みが急増し、これに目をつけた詐欺師が「魅力的なオファー」を提示し始めた。例えば居住許可を求める人に対して、「色丹島の160万ルーブルの家を20人で購入すれば1人当たり8万ルーブル。もっと多くの人が集まればさらに安くなります。グループで購入する方がよりベターです。家は必要ないのです。必要なのは住民登録です。興味のある人はすぐに連絡を」と書いている。他にも、国後島ユジノクリリスク(古釜布)にある固定電話付の住宅価格の有料相談や色丹島の土地を無料で手に入れる方法、島への行き方と国境地帯へ行くためのパスの取得方法など、様々な書き込みがあるが、公式情報からすると、どれもお金をだまし取ろうとする詐欺的行為でしかない。
