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国後島の海岸で死んだマッコウクジラ サハリンの専門家とクリル自然保護区の研究者が共同調査

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北方四島の話題

 サハリン・インフォ2018/12/11

12月1日から9日まで、海洋哺乳類や鳥類の保護に取り組んでいるオランダ人のピーター・ファン・デル・ウルフと国後島のクリル自然保護区の研究者が、国後島の海岸に乗り上げて死んだ2頭マッコウクジラの生体サンプル採取と調査を行った。ピーターはサハリン・エナジー社などと協力して、海洋哺乳動物の救助者を育成するプロジェクト「サハリン:人間と海」に取り組んでいる。クジラの胃の内容物を調査したところ、プラスチック類は発見されず、たくさんのイカが残っていた。イカの種類は海域によって異なるので、それを調べればクジラがどこを移動してきたのか分かるという。ピーターは「マッコウクジラは、深さ200mの海に生息しており、浅い南クリル海峡に入っていけない。彼らは何らかの理由で方向性を失いパニックになり、乗り上げてしまった。救助のためボートで近づく時は、尾を打ち付けられないよう距離を保つことが必要だ。ボートでクジラと陸の間を行ったり来たりして、金属の打撃音などを出すと、クジラはコースを変えられる可能性がある。ニュージーランドではそのような救助をしている」と語った。

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