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日本との領土交渉再開に関するサハリン住民の意見

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北方四島の話題

 citysakh.ru/news 2018/11/22

サハリンとクリルの市民は、ロ日の首脳たちが、歯舞群島色丹島の引き渡しを明記したソ日共同宣言を基に平和条約交渉を加速すると発表したことに、大きな懸念を抱いている。私たちは市民の意見を調査した。

  • アレクサンダー・クテレフ:作家、色丹島への最初の移住者の一人で「遠い島々で」の著者『戦後間もない時期、食べ物に困っていた時期でさえ、敵にわが領土を引き渡すなどということは誰も考えなかった。にもかかわらず今の状況は間違った方に向いている。ロシアは、北方領土に関する日本のすべての主張を無視し、厳しい立場をとる必要がある。交渉を再開しようというすべての試みを拒否することだ』
  • タマラ・リセンコ国後島に10年間居住『ペレストロイカで食糧難の時、日本人は人道支援として食糧を南クリルの人々に持ってきた。島の人々は食べるものが無く、そのような助けが必要だった。そして、多くの人は日本の施政下で生活したいと思った。島の状況は改善した。日本人が必要としているのは、いま住んでいるロシア人島民ではなく、島や土地を必要としている。日本人は、天皇によって署名された土地の権利書を持ってくる、そして島に住むのだ。私は南クリルの移転に反対だ』
  • タチアナ・ヴラソワ年金生活者『今日のロシアは弱体化している。だから日本は南クリルを要求してくる。私たちがこの島々を渡せば、太平洋への自由なアクセスと豊富な水産資源を失うことになる。最も重要なことは、日本に譲歩すれば、ロシアはさらに弱体化し、他の国々から新たな領土を要求されることだ。第二次大戦の勝利のために、ロシアは数千万人の生命と信じられないほどの苦しみを代償として支払った。私たちは南クリルを法的に所有している』
  • ヴァレリー・プロトニコフ国後島の新聞「国境にて」の元編集長『南クリルで30年暮らしてきた者として、色丹島歯舞群島を日本に与える試みに反対だ。国の指導者たちは、わが国への投資を得るためには平和条約の締結が必要であると述べた。90年代に、ロシアの自由主義者たちは「我々が知らない、いくつかの小さな島々を巡る争いで、何十億という日本からの投資を失うことになる」と書いていた。私はビザなし交流で2度日本訪問し、法を守り、勤勉で忍耐強い日本人を尊敬している。しかし、1945年に南サハリンとクリル諸島を解放したのは我々の部隊だったということを明確に指摘しなければならない。これは変更不可能な歴史的事実である。私たちは外国の投資に依存しないで、国内産業でこの地域の経済を発展させる必要がある』
  • ヴシリー・ペトロフ:起業家『日本へのクリル諸島の移転は非常に悲しい結果と問題を引き起す。ロシア国民は、国家が国民の利益と国家の領土と統一性を守ってくれるということを信じなくなる。他の国はこぞって領土を要求してくるだろう。日本との平和条約が政治的、経済的に何か影響するか? 何も影響はないと思う。今こそ、領土問題に決着をつける時だ。ロシアは南クリルを決して手放さないことを内外に宣言する必要がある。日本に島の返還を期待させてはいけない。
  • ウラジミール・ツベトコフ:元軍人、サハリン州法執行協会会長『戦争に負けた日本が、彼らに属していない南クリルの返還を要求している。一体何を根拠に? 国同士が仲良くすることは良いことだ。しかし、それがすべて正しいか、といえば違う。例えばビザなし交流は、南クリルの居住者だけが対象で、サハリン住民は参加できない。ロシア住民は不利な立場に置かれているし、これは島の返還を意図して進めている取り組みだ。私はサハリン・クリル地域の名称を変更して、領土の保全とロシアへの帰属を強化すべきと考える。日本の首相は南クリルに軍隊を置かないと言っているが、アメリカの圧力で変わる可能性がある。かつて西側諸国はNATOを東に拡張しないと保証したが、約束は忘れられた』
  • セルゲイ・ポノマリョフ:元サハリン州議会議員『ロシアの自由主義者の中には南クリルを称して「大海の中の岩」という人がいる。ここには家族が住み、外部の脅威にさらされてきた。ある日、近隣の国に奪われるかもしれない。ロシア当局は、そんな出来事に備えていた。だから何十年もの間、クリルの開発をしてこなかったのではないか? 遅かれ早かれ彼らは来るだろう。ロシアというピラミッドの基盤から「クリル」という「大海の中の岩」を取り除けば、やがてピラミッドは崩れ出し、私たちはその下に埋葬されるだろう』

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