北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

国後島、択捉島、パラムシル島 3月にサハリンの専門医が島民を診察

サハリン州のリマレンコ知事が2023年から開始した機動的な医師団プロジェクトの一環で、3月に専門的な医療チームがクリル諸島(北方四島を含む千島列島)を訪れ、住民を診察する。現在、医療チームには 54 人の医師が登録されている。サハリン州政府広報による…

国後島 クルマ2台が雪で立ち往生 救助隊が救出

10日、国後島ユジノクリリスク(古釜布)から10km離れたところで、2台の車が雪の中で立ち往生した。サハリン州非常事態省の広報によると、車内に閉じ込められた人から112番通報があり、救助隊員3名が現場に駆け付け、島民を救助した。その後、ユジノクリリス…

北方領土への想い、返還への願いを込めて YouTubeで元島民の声公開

標津町では、2月7日 「北方領土の日」を迎えるにあたり、北方領土に対して想いを馳せ、返還への願いを新たにしていただくことを目的に、元島民のインタビュー動画を公開しました。元島民は町を訪れる修学旅行生などに対し語り部活動を行っていますが、この活…

択捉元島民2世ら「後継者の会」 北方領土、記憶継承へ

北方領土・択捉島の元島民2世らが10日、島の記憶継承を目的とする団体「択捉島後継者の会『しるし』」を設立し、札幌市で総会を開いた。元島民が高齢化する中、2世や3世が中心となって活動を活性化させる狙いがある。(共同通信2024/3/10) 設立時点の会員は元…

流氷に埋め尽くされた国後島・泊湾

国後島ゴロヴニノ(泊)--。イズメナ湾(泊湾)は流氷で埋め尽くされた。遠くに見えるのはベスロフスキー半島(ケラムイ崎)の灯台。ヴァレリー・クドリャフツェフさん撮影。(南クリル諸島の観光テレグラム2024/3/10)

択捉島 沿岸タラ漁に向けて小型漁船の化粧直し

択捉島の漁業会社「クリリスキー・ルイバク(千島の漁師)」は、間もなく始まる沿岸でのタラ漁に向けて、冬の間陸に揚げられていた小型漁船の塗装の塗り直しや修理作業を進めている。漁は3月末から4月初めに始まる。同社ではレイドヴォ(別飛)のブロスター湾で5…

北方領土と千島列島とサハリンが消された地図がSNSで拡散  

ロシア西部のウクライナ国境に近いブリャンスク州の新しい幼稚園では、サハリンとクリル諸島(北方四島を含む千島列島)が存在しないロシア地図が壁に作成された。ロシア政府のイレク・ファイズリン建設大臣が幼稚園を訪れた際に撮った写真がソーシャルネット…

<四島ウオッチ>風に負けた? 択捉グランピング

北方領土を暴風雪が襲った2月末、択捉島別飛(べっとぶ)にある豪華キャンプが楽しめるグランピング施設が大きな被害を受けた。地元メディアが報じた写真や映像によると、7張りあるドーム形テントの幕が大きく剝がれ、むき出しとなった内部が風雪にさらされ…

流氷びっしり 国後くっきり 標津に接岸

歯舞群島多楽島出身の元島民、福沢英雄さんが撮った国後島と流氷の写真が掲載されていました。 【標津】町内で29日、流氷が接岸して重なり合い、芸術作品のような様子を国後島とともに望める絶景になった。晴天にも恵まれ、観光客らは写真撮影などを楽しんだ…

納沙布岬の北方領土返還運動啓発施設「望郷の家」改修が必要 根室市 国に整備要望継続

根室市議会2月定例月議会は7日、代表質問を行った。納沙布岬にある市の北方領土返還運動啓発施設「望郷の家」について、石垣雅敏市長は「施設の老朽化が進み、改修が今後必要になると認識している」と述べた。望郷の家は1972年の建築から50年以上が経過し、…

道HPの元島民インタビュー動画、英語字幕版で海外発信

【根室】道北方領土対策根室地域本部は、道ホームページ(HP)で公開している北方四島の元島民のインタビュー動画集「北方領土の元島民の想いマップ」の英語字幕入り版を制作した。これまでは日本語字幕だけだった。英訳を付けることで海外への発信力を高め…

千島列島の免税制度適用12社にとどまる 投資呼び込みへ要件を緩和する法改正準備

ロシア極東・北極圏開発省は、クリル諸島(北方四島を含む千島列島)に導入された免税制度の適用要件を見直し、2022年1月1日以前にクリル諸島に登記された企業も対象に含める法改正を準備している。コメルサントが報じた。クリル諸島では2022年に、投資を呼び…

国後島・古釜布 国際女性デーでロシア軍の女性兵士を祝福

3月7日は国際女性デー。国後島ユジノクリリスク(古釜布)では、ラグンノエ(ニキシロ)に駐屯する第 71435部隊の女性兵士を祝福するイベントが地区文化会館で開催された。女性兵士や家族、住民らが出席。国後島を管轄する南クリル地区のゴミレフスキー市長から…

ロシア副首相 千島列島のリースを改めて否定 デンマークの投資家がシュムシュ島に食指?

「クリル諸島(北方四島を含む千島列島) のいかなる島も貸与するという話はあり得ない」--ロシア極東連邦管区大統領全権代表のユーリ・トルトネフ副首相は、デンマークの投資家に島を貸し出す可能性を否定した。フォーブスが報じた。サハリン州のリマレンコ知…

択捉島の軍検察局 軍用武器を販売していた違法サイトへのアクセスを遮断

ロシア軍の師団司令部がある択捉島ゴリャチエ・クリュチ(瀬石温泉)駐屯地の軍事検察局は、インターネット上で殺傷力がある軍用武器を違法に販売していたサイトへのアクセスを遮断した発表した。インターネット監視の中で、特定のサイトが、必要な許可やライ…

サンマは南クリル諸島(北方四島)付近に戻って来る ロシアの科学者予測

サンマは南クリル諸島(北方四島)付近の伝統的な漁場に戻って来る--ロシア連邦漁業庁のソコロフ副長官や全ロシア海洋漁業研究所(VNIRO)の科学者が出席した会議で、太平洋北東部におけるサンマの生産予測が発表された。専門家は近年、ベーリング海の南西部にあ…

サハリンでは81%がプーチンに投票 全国平均は75% 大統領選挙世論調査3月2-3日実施

サハリン住民の82%が大統領選挙(3月15日から17日投票)の投票に行くと答え、81%の人々がプーチン大統領に投票すると回答した。政府系の全ロシア世論調査センター(VTsIOM)は3月2日と3日に18歳以上のロシア人160万人を対象に電話による世論調査を実施した。…

択捉島の紗那、内岡、有萌地区で停電 強風で送電線が断線

択捉島では3 月 4 日の夜、強風による送電線の断線事故が発生し、クリリスク(紗那)の一部とキトヴィ(内岡)、ルイバキ(有萌)で停電した。島の電力を管理するロセッティ・モバイルGTPPはキトヴィのディーゼル発電所から変電所までの送電で断線したことを確認し…

国後島・古釜布 ロシア大統領選挙に向けた準備状況を確認

国後島ユジノクリリスク(古釜布)では、南クリル地区選挙管理委員会と地区議会、企業や団体のトップによる会議が開かれ、15日-17日のロシア大統領選挙の準備状況について話し合った。選管のナジェジダ・クドレフスカヤ委員長は、小クリル列島(色丹島と歯舞群…

択捉島 ロシア大統領選挙の投票所を島内5カ所に設置

択捉島、ウルップ島などを管轄するクリル地区では、15日-17日に予定されているロシア連邦大統領選挙に向けて、島内5カ所に投票所が開設された。投票所No. 82はレイドヴォ村(別飛)に設置され、サケ養殖場エリアを含むすべての住宅が含まれる。投票所No. 83 は…

根室 中断続くビザなし交流7年前の写真展

ロシアによるウクライナ侵攻などの影響で北方領土との「ビザなし交流」が中断されるなか、7年前の交流の様子を伝える写真展が根室市で開かれています。この写真展は、「ビザなし交流」への理解や関心を深めてもらおうと、根室市の「北方四島交流センター」…

択捉島 市長不在3カ月 サハリン州政府が市長候補を決定していないことが原因

択捉島を管轄するクリル地区の首長になろうという人が誰もいない異常事態が続いている。6年間、島を統治していたウラジミール・ロコトフ氏は、3か月前の昨年12月1日に市長の職を辞し、ほどなくしてオストロヴナヤ養鶏場の責任者となった。しかし、後継者を残…

国後島「クリル自然保護区40周年」企画展開催

国後島ユジノクリリスク(古釜布)の郷土博物館で「クリル自然保護区の40年」展が開かれている。同保護区の創設40周年を記念して企画されたもので、保護区の研究者が日常の活動で使用している様々なグッツが展示されている。これまでに144 人が訪れているが、…

海苔の価格高騰により巻き寿司が平均12%値上がり

韓国の不作により、海苔の価格が年初から約25%値上がりした。これが、サハリンで巻き寿司の価格が高騰した理由の1つだ。とりわけ、日本料理のもう一つの重要な食材であるアボカドの価格も上昇している。多くの企業が巻き寿司の価格を平均12%値上げしたとい…

「天皇誕生日に行くことは、ナワリヌイ氏の葬儀に行くようなもの」

在ユジノサハリンスク日本国総領事館は3月6日に天皇誕生日を祝う行事(祝賀レセプション)を計画している。サハリンの住民を祝日に招待することは、対ロシア制裁やウクライナへの支援とどのように整合性がとれるのか。サハリンのジャーナリストで政治学者のイ…

観光客入込数2035年までに5.9万人に増やす サハリン州政府が北方四島への投資を呼び掛け 起業家に税制特区など国の支援策説明

ユジノサハリンスクで2月27日、サハリン州政府投資・対外関係省のワシリー・グルデフ大臣と起業家による会議が開催された。この中で、起業家らは、クリル諸島(※北方四島を含む千島列島)への投資の保護と促進に関する仕組みや国の支援について説明を受けた。…

北方領土墓参再開「法的な検討必要」 反ロ路線なら対話復帰困難 駐日ロシア大使書面インタビュー

ロシアの新しい駐日大使ニコライ・ノズドレフ氏(52)が北海道新聞の書面インタビューに答えた。ロシアのウクライナでの「特別軍事作戦」の開始後、日ロ政府間の関係が悪化した現状にいて「日本政府が反ロシア路線をやめない限り、本格的な対話に復帰すること…

オオカミではなく、ウルフドッグの可能性も? サハリン北部で発見された動物の死骸

オオカミではなく、ウルフドッグ?サハリン北部ノグリキ地区で観光客が発見したオオカミとみられる動物の死骸について、サハリンの森林狩猟局のレンジャーはオオカミではなくハイブリッドではないかと疑っている。「これがオオカミというには大きな疑問があ…

北方領土の生活、映像で追体験 東京の主権展示館 新年度リニューアル

政府は2024年度、北方領土など領土問題に関する日本の立場を発信する「領土・主権展示館」(東京・千代田区)をリニューアルする。かつて日本人が島で暮らした様子などを映像で追体験できるプロジェクションマッピングの導入が柱。文字情報中心の従来の展示…

択捉島 93歳になったイリーナ・シュラムコワさんを祝福 千島に住んで70年

択捉島在住のイリーナ・ニコラエヴナ・シュラムコワさんが93歳を迎えた。クリル地区行政府の幹部やシルバーボランティアの代表らが花束と贈り物で祝福した。イリーナさんはクリル諸島(※北方四島を含む千島列島)に70年近く住んでいる。会計士学校を卒業して、…