北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

2022-12-27から1日間の記事一覧

南クリル地区の2023年当初予算、前年比で約10億ルーブル減

国後島、色丹島、歯舞群島を管轄する南クリル地区議会は23日付で、同地区の2023年と2024年の予算計画を承認した。それによると、2023年の収入は21億4,654万ルーブル(税収など自己収入7億2,262万ルーブル含む)で2022年より9億6,926万ルーブル減少している。支…

択捉島民に嵐からの贈り物

ロシアでは2023年はネコ年。ネコは魚を食べるのが大好き。択捉島レイドヴォ村(別飛)では、嵐の後に大量のイワシが海岸に打ちあげられた。ネコ年を前に象徴的な出来事だと、島民は嵐からの贈り物に歓喜。(クラスヌイ・マヤーク=赤い灯台テレグラムチャンネル2…

「元島民とウクライナ人は同じ」3世動く 札幌出身の片貝さん、避難民支援

日ロの架け橋を志し、ロシア語を学ぶ北方領土元島民3世が、ウクライナ人避難民の支援に取り組んでいる。札幌出身で東京外国語大大学院博士前期課程の片貝里桜さん(24)。ロシアの侵攻で、ロシア人留学生との交流など「やってきたことが否定された」と感…

標津遺跡群 記録映像に「映文連アワード」特別賞 ドローン駆使、技術力評価

標津町内にある日本最大級の縦穴遺跡群「史跡標津遺跡群」についてまとめた記録映像「標津遺跡群~根室海峡のアイヌ文化の成り立ちを追う~」が、短編映像のコンクール「映文連アワード2022」(映像文化製作者連盟主催)で優秀企画賞を受けた。作品は、…

ホッケ漁、臨検2.5倍259隻 国後周辺の安全操業 羅臼

北方領土・国後島周辺海域で、羅臼漁協(根室管内羅臼町)所属のホッケ刺し網漁船9隻が行ってきた今季の安全操業が24日で終了した。ロシア国境警備局が船内に乗り込み、書類点検などを行う「臨検」は延べ259隻が受け、最多を記録した昨年の約2・5倍…

不透明感増す北方四島開発 州予算減少加速、財源のサハリン1・2不安定で

ロシア政府による2023年以降の北方領土開発が不透明感を増している。北方四島を事実上管轄するサハリン州の23~25年の3カ年の予算は、ウクライナ侵攻や対ロ制裁によるエネルギー事業の不透明さを背景に、歳入が右肩下がりで減ると見込んだ。中央政…

国後島で初の陪審員裁判 障害致死の色丹島・穴澗の被告に禁固11年の判決

国後島ユジノクリリスク(古釜布)の南クリル地方裁判所で、初めて陪審員による刑事事件裁判が行われ、傷害致死事件の被告に対して禁固11年の判決が言い渡された。色丹島クラボザボツコエ村(穴澗)在住の被告は2021年3月、同島マロクリリスコエ村(斜古丹)で仲間…