北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

ロシア軍の契約軍人、一時金70万ルーブルから99万5,000ルーブルに増額

ロシア軍の契約軍人の一時金がこれまでの70万ルーブルから99万5,000ルーブルに増額されたことで、ユジノサハリンスク市長室によると、サハリンのでは契約軍人に惹かれる人が増えているという。市長室は、契約締結後、軍人は一時金を受け取ると指摘した。その規模は現在、70万ルーブルから99万5,000ルーブルに大幅に増額された。訓練終了後、階級、勤務期間、カテゴリーに応じて、さらに月額21万ルーブルから40万ルーブルの手当が支払われる。契約軍人のメリットと利点は以下の通り。◉国内のあらゆる場所への休暇のための無料チケット◉30日から75日までの休暇◉光熱費の50%補償◉療養所とリゾートの提供◉待機リストのない幼稚園や学校の場所(kurilnews.ru 2024/6/14)

 

サハリン州知事選に6人が名乗り 投票は9月6日-8日の3日間

9月6日-8日に投票が行われるサハリン州知事選挙に17日、新たに3人が立候補に必要な書類を提出し、現時点で立候補者は6人となった。この日、立候補を表明したのは「ロシア共産党」のパベル・アシフミン氏、政党「新しい人々」のロマン・ヴェデネエフ氏、「公正ロシア」のワディム・ポリツィンスキー氏の3人で、いずれもサハリン州議会議員。先週、立候補したセルゲイ・マカロフ氏とエゴール・ズエフ氏の2人と現職のヴァレリー・リマレンコ知事が選挙管理委員会に書類を提出した。リマレンコ知事は統一ロシアから候補に指名された。サハリン州選管は「3日連続の投票は、我々の選挙制度の伝統になりつつあり、有権者の意思表明の権利をさらに保証ものだ」と話している。(赤い灯台テレグラム2024/5/17)

 

北方四島「洋上慰霊」、知床岬沖からも 国後北部望む新コース 1回増やし計7回

 道は17日、北方領土の元島民らが北方四島付近の海上で船上から先祖を慰霊する「洋上慰霊」を8月20日から9月21日にかけて計7回実施すると発表した。昨年より1回増やし、元島民らの要望を受けて知床岬沖から国後島北部を望む新たなコースを設ける。(北海道新聞2024/6/18)

 洋上慰霊は根室港を発着し、日ロ中間ラインの手前から北方四島に眠る先祖を慰霊する。各回の定員は元島民と家族ら75人程度を想定。昨年と同じく国後島南部方面、歯舞群島方面への日帰りコースをそれぞれ3回行うほか、新たに設ける国後島北部方面へのコースを船内泊を伴う1泊2日の日程で実施する。

 ロシアのウクライナ侵攻に伴う日ロ関係の悪化を背景に、北方領土墓参の再開が見通せない中、道と千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)などは2年前から洋上慰霊を共催。千島連盟は6月17日に参加者募集を始めた。

 鈴木直道知事は7日の記者会見で今年も実施する方針を表明していた。

 

北方領土・歯舞群島の貝殻島灯台、明かり消える…海保が注意呼びかけ

根室海上保安部は17日、北方領土歯舞群島貝殻島灯台の明かりが消えているのを、パトロール中の巡視船が確認したと発表した。原因は不明だという。同保安部では、付近を航行する船舶などに注意を呼びかけている。灯台は北海道根室市納沙布岬から約3・7キロ先にある。2014年11月4日に消えた後、昨年8月26日に再点灯が確認されていた。灯台を巡っては、ロシアが昨年、施設を白く塗ったり、自国の国旗を掲げたりするなど、実効支配を誇示するような行動に出ている。(読売新聞オンライン2024/6/17)

 

択捉島 解雇された国家漁業監督官 日本製のモーターボートも所有

国家公務員の傍らツアーオペレーターの副業で金銭的報酬を受け取っていたとして、択捉島の国家漁業監督官(主席監督官)が解雇された。この人物は、日産の四輪駆動車パトロールや日本製のモーターボートを所有していた。レイドヴォ(別飛)のザヴォツカヤ通りに係留されていたもので、25,000ドルで購入できる。ただし、関税を支払って日本から択捉島に配送する必要があるが、当時の国家監督官の月給は9万ルーブル未満だった。何年もの間、国家監督官の豪華な船について誰も質問しなかったのは全く不思議なことだ。(赤い灯台テレグラム2024/6/14)

 

択捉島ラッキベツの滝は一年中、いつでも美しい

択捉島サハリン州、クリル地区)のメドヴェジ半島にあるイリヤ・ムーロメツは、この国で最も大きな滝の1つ。水は棚のない高さ141mから流れ落ちる。滝は、北東斜面のデモン山(ラッキベツ岳1199m)の崖から海に流れ落ちる小川から流れ出ている。滝の名前は、1946年の調査隊によって付けられた。彼らは滝の美しさ、壮大さ、そして近づき難さに魅了され、民話の勇敢で威厳のある英雄に敬意を表して命名した。滝にたどり着くのは容易ではないため、通常は海からしか見ることができない。特別な身体トレーニングと装備、そして強い意志があれば、海岸沿いの小道を通ってイリヤ・ムーロメツの滝がある場所に近づくことができる。イリヤ・ムーロメツの滝は、一年中いつでも美しい。夏は険しい崖から水が激しく流れ落ち、冬は流れ落ちる水が氷の塊と混ざり合って奇妙な形を作る。(赤い灯台2024/6/17) 

※ラッキベツの滝は、直瀑(水の落ち口から、岩壁を離れ、また岩壁に沿ってほぼ垂直に落下する滝のこと)としては日本一といわれる。


写真は Land of Adventures TG channel

アキノタンポポモドキ、野付半島と根室で確認 外来種、北方領土で繁殖 北海道本島で初

 釧路市の民間研究機関「北方環境研究所」研究員の深津恵太さん(46)らのグループが、野付半島標津町別海町)と根室市外来種多年草「アキノタンポポモドキ」を北海道本島で初確認したと報告した。同種は北方領土で繁殖しており、深津さんらは在来種への影響を懸念している。(北海道新聞デジタル2024/6/14)

北方領土で繁殖 研究者「早急な駆除必要」

 植物愛好家でつくる「北方山草会」(事務局・千歳市)の会誌で今年3月に発表した。

 アキノタンポポモドキは夏~秋にタンポポに似た花を咲かせる花茎約30~40センチのキク科植物。欧州から西シベリアにかけてが原産とみられ、外来種として北米や千島列島などに分布。国後島択捉島色丹島でも確認されているが、北海道本島では標本が残る記録はなかった。

 深津さんは2020年7月、野付半島先端側の植物調査中、盛り土や裸地などで同種を発見し、21年までに同半島で標本を採取。グループの調査で根室半島先端側でも広範囲で発見し、密集している場所もあったという。深津さんは「茎や種子の数が多く、野付半島の裸地では急速に拡大していた。次々と分布を広げることにより、在来植物が減少するおそれもある」という。

 発見場所の周辺は希少な在来植物が生息する野付風蓮道立自然公園があり、深津さんは「どのような影響があるのか調査を進めるとともに、早急な駆除が必要だ」と訴える。

 道内でみられる外来種のブタナ(タンポポモドキ)に似ているが、花を付ける茎がまっすぐ伸びず、うつぶせ状にはってから直立するなどの違いがある。深津さんは「アキノタンポポモドキかわからないときは、目撃情報を寄せてほしい」と呼びかけている。目撃情報などは釧路市立博物館のメールアドレス、museum@city.kushiro.lg.jpへ。

根室半島の道路沿いで見つかった「アキノタンポポモドキ」(加藤ゆき恵さん提供)