北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

滝2題 国後島ゴロフニンスキー断崖の滝  択捉島「ウィーピング・ロック」

国後島の南部太平洋側にある絶景ポイント、高さ50mのゴロフニンスキー断崖から流れ落ちる滝を撮影した動画がテレグラムチャンネル「アドレナリン・ツアー」に投稿された。「ここまでたどり着くのは大変だが、美しい光景を目の当たりにすると感情が揺さぶられる」と作者はコメントした。一方、択捉島レイドヴォ村(別飛)から数キロ離れたロソセバヤ湾(ニュモイ付近)にある「岩から染み出す滝」(ウィーピング・ロック)も負けていない。苔で覆われた岩肌から幾筋も滝が涙のように細く流れ落ちる。(sakhonline 2022/9/25)

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サケマス・魚卵の輸出禁止提案を言及  ロシア漁業庁長官

ロシア漁業庁長官シェスタコフは、*НТВ(NTV)のTVプログラム“ポズドニャコフ”(Поздняков)の独占インタァヴューにおいて、魚卵を含めたサケマス製品の輸出禁止提案をしていると語った。シェスタコフは、今年2022年漁期の太平洋サケマス操業が低調であり、現在、すでに当該製品の国内市場価格が上昇していることを説明、これを平準化するために輸出禁止措置を提案していると述べ、当該決定が早く成されることを望んでいると加えた。(ロシア漁業ニュースヘッドライン2022/9/23)

 

サハリン州政府 招集された市民の家族に30万ルーブル支給

部分的動員令で招集された市民の家族に30万ルーブル支給--サハリン州のリマレンコ知事は大統領令により動員された市民の家族を一時金で支援することを決定した。「ロシア人と国の領土保全を守るために、私たちの最高司令官は強制的な決定を下した。この困難な時期に、私たちは彼らの父親、夫、息子が家に帰るまで、必要な支援を提供する」と述べた。(astv.ru 2022/9/24)

 

国後島 松明に照らされた幻想的な材木岩 地元ガイドは火の使用を批判

国後島の観光名所ストルプチャティ岬(材木岩)を訪れた観光客が松明で崖を照らす写真をテレグラムチャンネル「アドレナリン・ツアー」に投稿した。地元のガイドで作家のオクサナ・リズニッチさんは「写真自体は美しいが、ストルブチャティ岬で火を使用することは許されない。かつて火事が発生し、深刻な被害をもたらした」とSNSで訴えた。岬の巨大な玄武岩の柱は、数千万年前の火山噴火によって形成された。人の手を介さずに作られたユニークな自然のモニュメントは、全国から観光客を魅了している。(sakh.online/2022/9/24)

 

色丹島・トイロ 霧のベジミャナヤ湾 夜明けの幻想

色丹島でも最も人気がある観光地の1つ、ベジミャナヤ湾(太平洋側のトイロ付近)で迎えた夜明け。陽が昇る直前に、霧が海岸全体を覆った。写真を撮影した観光客は「すべてが白いベールに包まれた。色丹島東海岸は海水温の影響でとても不安定に見えた。まるで霧が私を追いかけているかのようで、一瞬だけ美しい海岸が姿を見せた」とSNSに書き込んだ。(sakh.online/2022/9/24)

 

故郷追われる悲哀伝える「クナシリ」続編、根室で撮影 監督「元島民、自分に重なる」

 フランス在住でベラルーシ出身の映画監督ウラジーミル・コズロフ氏(66)が、北方領土国後島ドキュメンタリー映画「クナシリ」の続編「NEMURO」の撮影を根室管内で始めた。主な撮影対象の北方領土元島民の人生と、独裁政権によりベラルーシに帰れない自らを重ね「故郷追放が与える悲哀を表現したい」と語る。日仏などでの2年後の作品公開を目指している。(北海道新聞2022/9/24)

 コズロフ監督は15~30日の日程で根室管内に滞在。羅臼町沖で17日に行われた洋上慰霊のほか、元島民へのインタビュー、住民のロシア語サークルの様子などを撮影している。

 昨年、日本で公開した「クナシリ」は2019年に撮影。ロシア当局が軍事力を誇示する様子や、住民の生活実態、日本との経済交流への期待などを伝えた。コズロフ監督は「国後の撮影中から対岸の北海道で撮影をしなければと思っていた」。新型コロナウイルスの影響による渡航規制が緩和され、根室での撮影を始めたという。

 コズロフ監督は旧ソ連崩壊後の1992年、故郷のベラルーシからフランスに移住。拘束を恐れ、独裁政権下のベラルーシに帰国できない状態だ。「私の人生には故郷からの退去が刻み込まれている。元島民の姿は自分と重なる」と語る。

 ロシアによるウクライナ侵攻を機に、ビザなし渡航など北方領土との往来は途絶えた。コズロフ監督は国際問題に翻弄(ほんろう)される住民や行政関係者らも撮影。「『故郷から追放された状況』という不条理を、根室の問題としてだけではなく、日本社会全体に影を落とす課題として描きたい」と話している。(川口大地)

 

択捉島のアメマスはでかい

これは択捉島のアメマス!! 人気テレグラム・チャンネル「フィッシング・ハンティング・サハリン・チャット」で釣り人が釣果を自慢した。サハリン住民はその大きさに驚いた。ユーザーは「サハリンではこのサイズの個体は少ない」と書き込むと、別の釣り人は「択捉島ではこれが標準だ」と強調した。(sakh.online/2022/9/23)