北方四島を管轄するサハリン州は、新型コロナワクチンをまだ接種していない年金受給者が接種に応じた場合、1人につき1,000ルーブルを支給することとし、申請の受付を始めた。択捉島を管轄するクリル地区では、23日から受け取りが可能となり、年金受給者は接種会場でパスポートなどを提示し、振り込み依頼書に作成する必要がある。州内のビジネスマンによって提唱された取り組みで、財源として「未来を一緒に」チャリティー基金が設置された。(サハリン・クリル通信ほか2021/10/24)
北海道は来年、北方領土問題をテーマにした映像作品を一般から募り、「北方領土動画コンテスト」を初めて開催する。インターネットや会員制交流サイト(SNS)に慣れ親しんだ若い世代への発信力強化が狙い。入賞作品は動画投稿サイトや集会などで上映し、啓発活動に活用する方針。(北海道新聞全道版2021/10/25)
動画は、北方領土問題や根室管内1市4町の魅力を発信するものであれば内容は自由。長さは15秒から1分とし、実写やアニメーションなど表現方法も問わない。応募資格は小学5年生以上の国内在住者で、18歳未満は保護者の同意が必要。1人何点でも応募可能だが未発表作品に限る。団体や企業からも受け付ける。
締め切りは来年1月4日で、応募サイト(https://hoppoudouga.jp)に作品を提出する。発表は2月上旬を予定。最優秀賞(1点)に賞金5万円を贈る。問い合わせは北方領土対策課啓発係(電)011・204・5069へ。(村上辰徳)
有名なビデオブロガーでジャーナリストのアントン・リャドフさんが10月24日、自身のYouTubeチャンネル「The People」に、択捉島を舞台にした新しいエピソードをリリースした。「今日、私はロシアの東の国境にいる。クリル諸島の択捉島で、その隣に日本との国境がある。私が今まで見たことがない、とても美しい自然のある地域で人々がどのように暮らしているかを紹介する。クリル諸島に匹敵する場所は地球上には見当たらない」とジャーナリストは言った。リャドフさんは1時間の番組の中で、海岸で座礁船を管理しながら4年間一人暮らしをしている地元の「ロビンソン・クルーソー」を訪ねたり、第二次世界大戦中に日本軍が軍事作戦に使用した地下壕も紹介している。(Citysakh.ru 2021/10/24)
Курилы / Бывшая Япония / Итуруп / Как Люди Живут @The Люди - YouTube
ロシア-アメリカ問題の特使で、俳優のスティーブン・セガール氏がロシアと日本の外交関係を憂慮し、自身が近く岸田首相に面会し、両国の関係修復に向けて努力すると語った。親日家でもあるセガール氏は「ロシアと日本の状況が修正されることを願っている。私は間もなく日本を訪問し、岸田首相と会う予定だ」とYou-Tubeチャンネルで明らかにした。「日本にはロシアと温かい関係を築いている友人がたくさんいると確信しており、ロシア政府にも日本人を大切にする人がたくさんいる。両国の間には真の愛があり、これは対話を構築して交渉するために優れた基盤となる」と話している。10月21日のヴァルダイ会議の中で、プーチン大統領は「日本の政治状況は目まぐるしく変化しているが、ロシアは日本との平和条約締結に向けて努力する」と語っている。(イズベスチャ2021/10/24)
4日間、ドクターヘリの飛行を待っていた国後島の重度の脳卒中患者が22日、サハリンの病院に搬送された。サハリン州保健省によると、脳卒中患者の状態と荒天のため輸送することは不可能だったという。この日、医師は患者の状態が安定していることを確認し、ドクターヘリは16:00に国後島に向かい、患者を収容した。情報筋によると、国後島の脳卒中患者を搬送する前に、別のヘリが新型コロナに感染した重症の患者を択捉島から搬送するとともに、23日には心臓発作の患者をサハリンに運ぶ予定。さらに国後島には、ワクチン未接種の肺炎の患者など3人がドクターヘリを待っている。天候が許せば24日に搬送されるという。州保健省によると、ドクターヘリは毎日2回出動し、様々な地域から患者を輸送している。2021年の出動回数は272回にのぼる。また、ドクターヘリが対応できない患者については、緊急事態省(23回飛行)と地域航空のオーロラ航空(38回飛行)が支援している。(astv.ru 2021/10/22)