北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

択捉島 酔って眠り込んだ友人から、カードを盗み25万ルーブル引き出した男を逮捕

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北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/5/17

択捉島のクリル地区内務捜査当局は、酔って寝込んだ友人のポケットからカードを盗み、25万ルーブルを引き出したレイドヴォ(別飛)の男を逮捕し、刑事訴訟を提起した。男は5月初めクリリスク(紗那)市内の商店で、スーツを買っていた友人に近づき世間話を始めた。友人が支払いのためカードで決済。その時、暗唱番号を声に出して言ってしまった。その後、2人は友人宅で酒を飲んだ。友人は酔って眠りこんでしまったが、飲むのを控えていた男は友人のポケットからカードを抜き取り、すぐさまタクシーに乗ってATMに駆け込み、25万ルーブルを引き出した。もっと欲しかったが、それが引き出し限度額だった。男は妻と一緒に商店に行き、宝石や服、家庭用品を購入、ついでに借金も払い、約6時間で使い果たしてしまった。犯行はすぐにバレて逮捕となったが、ATMの防犯カメラには顔も隠さず金を引き出す男が映っていた。男が犯した罪は最長で懲役6年の刑となるが、過去にも同様の罪で有罪判決を受けていた。

択捉島紗那墓地の兵士の墓修復プロジェクト 墓を取り違えた問題で調査委員会設置

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択捉島の紗那墓地に残る名も知れぬ日本人の小さな墓石と立派なロシア人島民の墓。日ロのお墓が同居する紗那墓地で、クリル行政府は第二次大戦で戦死した兵士の古い墓を調査し、修復する取組を続けている。

北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/5/16

●…大祖国戦争に参加し、択捉島のクリリスク(紗那)墓地に埋葬された兵士の墓の

修復プロジェクトで、無関係の少女の墓に兵士の名前を刻んだ墓石を設置していた

ことが分かり、択捉島を管轄するクリル地区行政府は原因を究明するため調査委員

会を設置した。兵士の墓の修復プロジェクトは、お墓を守る家族や親戚が島を離れ

てしまい、放置された兵士の墓を再建し、栄誉を後世に伝えていこうと地区議会の

主導で立案された。市民有志をはじめ文化機関、行政職員らが墓の調査を進め、修

復リストを作成した。いくつかの墓については古老の記憶に基づいて場所を特定し

た。何年もの間、クリリスク墓地では記録が保存されないまま埋葬が行われてきた。

墓石自体が失われたものもあった。調査は1年以上かけて行われ、2018年9月に完了。

20人の墓が修復され、島外から取り寄せた花崗岩のモニュメントが建てられた。忘

れられた氏名や兵士の墓を見つける調査は今も続いている。住民たちはこの取り組

みを高く評価した。しかし、墓を取り違えて修復するというあり得ない事件は2018

年に起きた。行政府は、報道されるまでその事実を知らなかった。原因を究明する

ため一般住民を交えた委員会を設置した。別人の墓に設置されたモニュメントは数

日以内に、兵士の墓に据えられる。

 

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紗那墓地で少女の墓に間違って設置された兵士のモニュメント(左)と、もともとある兵士の墓(右)

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戦争時代を体験した子供たちへの「贈り物」問題でも調査委員会設置

 ●…残念なことに今日、択捉島には大祖国戦争に参加した兵士は一人も残っていな

い。例年、5月9日の戦勝記念日前に、行政府から退役軍人や未亡人らにお祝いが贈

られるが、択捉島の場合は、未亡人と戦争時代に幼少期を過ごした「戦争の子供た

ち」69人が対象。今年は1万ルーブル相当の食糧などが贈られた。贈り物の伝達は、

戦勝記念日の数ある行事の1つに過ぎず、贈り物の食糧は駐屯する軍から提供された

ものだ。そして今年5月、袋詰めの食料を受け取った高齢者の家族は「まるで施しも

のみたいだ」と不快感を覚え突き返す事件が起きた。配布業務は例年、図書館職員

が担当しているが、今年の贈り物の不適切な品質について、なぜ担当職員が行政府

に知らせなかったのか原因は不明のままだ。行政府では「贈り物問題」についても

調査委員会を立ち上げた。行政府は今回の出来事を率直に反省し、今後このような

間違いを起こさないことを約束している。

 

 

国後島・古釜布 国会議員の「戦争発言」で日本側から謝罪の書簡が届く

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北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/5/17

今年初めてのビザなし交流で日本側代表団が5月10日から13日まで国後島を訪れた。滞在中のプログラムは多彩なものだった。5月11日の夜にはホームビジットが行われた。顧問として参加していた国会議員の丸山穂高氏もロシア人家庭でビジットを体験した。彼は35歳で東京に住んでいる。訪問団にはジャーナリストもいた。10年前、ジャーナリストはロシア外務省の許可なしに、ビザなし交流の団員としてクリル諸島に来ることは禁じられていた。しかし、彼らはクリル諸島にやって来る。訪問団の団員としてリストに載っており、ジャーナリストであるかどうかを証明することはほとんど不可能だ。今日では高齢者でもカメラやスマートフォンなどを持っており、誰がメディアの人間なのかわからない。「クリル諸島の返還は軍事的手段によってのみ可能である」という丸山氏の発言は、訪問団長との会話の中で飛び出した。そこには日本のジャーナリストがいた。前日、丸山氏は行政府を表敬訪問した代表者グループの中にいたが、南クリル市長に対しては何も質問しなかった。そして突然、身内の中で、あのような発言をした。いずれにせよ、26年間のビザなし交流の歴史の中で、日本人からそのような発言を聞いたことがない。5月14日、ビザなし交流の実施団体である北海道委員会から南クリル地区の行政府や議会、そしてビザなし交流の窓口になっている市営企業「サウス・クリルドッケル」宛てに謝罪の書簡が届いた。その中で「訪問団の1人の失礼な発言について、私たちはとても恥じている。日ロ間の問題の解決に関する彼の意見は、訪問団の他の団員の意見とは全く異なっている。私たちは問題を平和的に解決したいと心から望んでいる」などと書かれていた。

択捉島・別飛住民が地域プロジェクトの実現に向けてフラッシュ・モブで投票呼びかけ

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北方四島の話題

 サハリン・クリル通信2019/5/16

地域住民による街づくりの提案に対してサハリン州政府が財政的に支援する「地域発展プロジェクト」の事業を選定するため、最終選考に残った32のプロジェクトを対象に、州の住民によるインターネット投票が行われている。択捉島からはレイドヴォ(別飛)住民が提案した行政や郵便局、銀行などを1か所に集約する多機能施センターの整備プロジェクトが最終選考に残っている。しかし、人口が数千人の島では、人口が多い大きな町に太刀打ちできないことから、レイドヴォの住民たちが施設の必要性を州民に訴えるためフラッシュ・モブを行い、老朽化した施設の写真とともにクリル行政府のウエブサイトやSNSで公開した。インターネット投票は5月29日まで行われ、6月12日に州政府が支援するプロジェクトが発表される。

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ワシントン・ポスト紙が日ロの係争地「国後島」のルポルタージュを掲載

北方四島の話題

 ワシントン・ポスト2019/5/10

『太平洋のロシアの前哨基地で 日本の将来の恐れと幻想』

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国後島の海岸線に放置されたソビエト時代の戦車の砲身

 

●…ロシアは島々を所有している。日本は、それらを自国の領土だと主張する。そしてプーチン大統領が突然、日本に島々を引き渡す可能性がある、という憶測がある。アジアの鉄のカーテンが太平洋の端っこ--モスクワから4,500マイル、タイムゾーンで8つも離れたこの地域にまだ残っている。この冷戦時代の前哨基地はクレムリンの世界的なチェス盤の中心的な地域として浮上している。

●…日本は長年にわたり、ロシアがクリル諸島の南の島々を不法に占領していると主張してきた。国後島から、日本北部の雪に覆われた山々(知床連山)が水平線上に見える。この2つの世界を結ぶ定期的な旅客サービスは存在しない。最近の東京とモスクワによる交渉の活発化は、クレムリンが、第二次大戦の終わりの日に赤軍が奪取した島々のいくつかを引き渡すかもしれないという憶測をもたらした。それは、プーチン大統領が米国の最も重要な同盟国の1つとの緊密な関係を勝ち取るのに役立つかもしれない。ロシアの国家主義者たちは、プーチン大統領がロシアの土地を1インチも渡してはならないと訴え、全国でデモを行った。

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軍が駐屯する瀬石の温泉         クリル自然保護区のキスレイコ氏

 

●…しかし、クリル諸島では議論はもっと実存的な問題だ。ロシアに住んでいるということはどういう意味なのか。自分たちが住んでいる島が突然日本領だと言われたらどうなるか。クリル自然保護区のアレクサンドル・キスレイコ氏は「ロシア人は自分たちのやり方で生活することに慣れている。日本のような美しさを望んでいない」と語った。

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●…国後島ユジノクリリスク(古釜布)在住のセルゲイ・スタルツィンスキーにとって、最初の日本の味は海岸で見つけたロリポップ・キャンディーだった。最近、船員をしている義理の息子がウニを運搬するため北海道へ行った時、寿司を買ってくるよう頼んだ。スタルツィニスキーはいま、アンテナステーションを営み、時間を見つけてはロックミュージックを奏でている。(全国コンテストで2位になったこともある)彼の作品の1つは、アイデンティティと係争地域で生活することの不安を歌っている。「彼らはこの土地が私のものではないと言った」「彼らはここに日本の笹がたくさんあるという」「だけど私はロシアの白樺が呼吸する音を聴いている」

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●…日本は係争中の島々を北方領土と呼んでいる。テンプル大学のジェームズD.Jによると、安倍首相は北方領土を取り戻そうとしている「個人的な十字軍」だという。「明らかな後退、大きな失望にも拘わらず、彼はそのことに固執し、壁を突破するためにすべてを与えようとしている」と語った。日本とソビエトは平和条約に署名していない。安倍首相が島々を取り戻す新たなチャンスを見出し、プーチン大統領が米国の同盟国と友好関係を結ぶ機会をつかんだ中で、交渉は活発になっている。しかし、引き渡しの憶測は民族主義者から反対運動を引き起こした。「クリルは常にロシアであり、これからもロシアであり続ける」と公正ロシアの党首セルゲイ・ミロノフは2月にテレビで吠えたてた。彼は、島々を「ロシアの島」と改名するよう呼びかけた。

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ユジノクリリスク(古釜布)の中心街

 

●…最近では島を走る自動車のほとんどは日本製で、その多くはロシア国旗が飾られている。沿道にある電柱のいくつかは日本時代のものだ、と住民が言う。彼らは昔、ロシアの電線でつながれた日本の電柱を金属製のキャップで識別していた。冷戦の間、北海道からのテレビ信号と海岸の漂流物は、日本に対する好奇心を刺激した。歌手のスタルツィンスキーは「私たちは箸が何であるかさえ、わからなかった」

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国後島の道路沿いに放置された古い漁船

 

 ●…国後島の南端にあるムラビョーワの故郷ゴロブニノ(泊)から15マイル先に日本がある。何十年もの間、住民は夜には日本側の街の灯りを見て、日中は知床の山々を見て暮らした。1990年代以降、両国政府はビザなし交流ブログラムの枠組みで、住民は年に数回日本を旅行するために船に乗ることができた。日本は将来の島々の引き渡しを視野に、ロシア島民との間で信頼関係を築くための方法として、この旅行を位置付けている。ムラビョーワは海峡を越えて旅をしようとは思わなかった。「私たちはサムライから何も必要としていない」と彼女は言った。

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アンナ・コーシェレワ(22歳) 

 

●…対照的に、国後島のエンジニアであるアンナ・コーシェレワ(22歳)は、高速インターネットが島に整備される前から、日本のアニメをダウンロードするために半日を費やしていた。JポップグルーブのDVDが「私の宝物」という女の子だ。「人々は自分たちを日本から切り離そうとしているようだ」と彼女は言った。2011年に初めて日本を訪れた彼女は「私はきちんとして規律正しいのがいい。島は好きじゃない、すべてがカオスだから」

 ●…ユジノクリリスク(古釜布)の図書館ではちょうど、ロシアとクリミアの統一を祝う展示会が開かれていた。司書のガリーナ・グルシュコワは「私は決定が下されることを信じている」と、領土紛争について語った。「間違いなく、私たちは国家の政策を支持する。それは当たり前のことだ」--。同時にグルシュコワは日本の詩人石川啄木の詩を暗唱し、隣国との深いつながりを強調した。彼女はずいぶん前に日本料理の勉強を始め、大根の代わりに赤かぶを使って料理をする。

●…ある人にとって島の生活は快適だ。給料は本土よりも高い。休暇は長く、一部の住民はタイやベトナムでバカンスを過ごす。たびたび襲う嵐は海岸にハマグリやホタテ貝をもたらす。ゴムの長靴を海に投げ込むと、靴の中に住み着いたタコと一緒に流れ着くこともある。

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●…島の将来は不透明なままだが、潜在的には有利である。国後島の新聞社の編集者であるセルゲイ・キセリョフは、領土問題に対する住民の態度は3つに分類できるという。愛国的な人々、全く気にしない人々、そして日本人がやって来るのを待っている人たちだ。「ある時、一人の男がやって来て『なぜ、あなたは島を出ないのか』と聞いてきたのを思い出す。そして彼は言う「あなたは賢くない。どうしてこんなと所に居続けるのか」--。キセリョフは、領土交渉に関する国民の関心が高まる中で、日本がやって来ることに対する期待を大っぴらに語る人はめっきり減ったという。国営の調査機関が実施した世論調査によると、島々の住民の96%がロシアの支配下にあることを望んだ。「私は怖いんだ」と漁業会社の船団を率いるセルゲイ・コロスティレフ(50歳)はつぶやいた。「私は大陸には何もない。島が日本に渡ったら、どこへ行けというのか」

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警察官からビジネスマンに転身したアンドレイ・セバルネフ

 

●…プーチン大統領の20年間に島の生活は改善した。アスファルトと近代的なプールが数年前に登場した。ここ数カ月で光ファイバーケーブルが敷設され、島は高速インターネットでつながった。これは一部の人にとって、不安を高めるだけだった。「これは生活を向上させるだけでなく、一種の引き渡し前の準備として見ることができる」と元警察官だったアンドレイ・セバルネフは言う。「あなたは自分のクルマを売る前に、きれいにするでしょう」

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ユジノクリリスクの漁師アナトリー・ヤコヴレフ(73歳)

 

●…日本の一人当たりの生産額は、依然としてロシアの4倍近い。ユジノクリリスクのアナトリー・ヤコヴレフ(73歳)は地下室の天井からニシンを吊るして燻製にしている。彼は政府が一般人を無視していると感じている。彼が言うには、地元漁民には限られた漁業権しか与えられていない。彼は1971年に建設労働者として島にやってきた。その後、漁船のコックとして働き、初めて日本を見た。普通の人が桟橋から釣りをすることが許されているのに驚いた。「日本人は本当に礼儀正しかった」

●…昨年9月、国後島に駐屯する機関銃砲兵連隊から多数の兵士が参加して、ユジノクリリスクの海岸で敵の上陸を想定した訓練が実施された。訓練の終わりに、砂浜に赤いソビエトの旗が立てられた。2日後、日本の菅官房長官が「訓練は容認できない」と述べた。それは、73年前の島々に対するソビエトの攻撃の再現だった。

●…カザフスタン生まれの市議会議員で警備会社の社長でもあるアレクサンドル・ヤロヴォイがアイディアを思いついた。行政府から45,000ドルの助成金を受けて、街中に軍事機器の野外博物館を開設した。「私たちの島では、これまで以上に日本人がやって来ている。この状況ではアイデンティティとロシアの歴史を失ってはいけない」--。ヤロヴォイは退役した軍の上級将校として、退任後5年間は海外への出国を禁じられていた。彼は昨年、ビザなし交流でついに日本を訪れた。ショックを受けた。日本人はとてもフレンドリーだった。「軍にいたこともあり私は独裁的な人間だったが、周りの人々にもっと経緯を払い、優しく接するようになった」と彼は言った。

 

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国後島の泊山のカルデラで調査をするクリル自然保護区の職員

色丹島のTOR特区の範囲を拡大 新たに4プロジェクト推進 投資額6億6000万、240人の雇用創出

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北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/5/16

ロシアのメドヴェージェフ首相は南クリル諸島に設定されている新型経済特区TOR「先進発展領域」で、新たに4つのプロジェクトを実施するための土地区画を追加する法令に署名した。TORの範囲拡大は投資家からの申請に基づいて極東・北極圏開発省が提出していたもので、これによって新たに6億6,000万ルーブルを超える投資プロジェクトが可能になり、240の雇用が創出される。新プロジェクトのうち、ボストーク・ツアー会社が色丹島に複合観光施設を計画している。サウナやカフェ、各種レンタルサービス、セーリングのためのインフラを含め1億2,000万ルーブルを投資。2019年に着手し2021年に完成予定。建設企業クリル・アイランズクリル諸島で事業を営む企業にサービスを提供する建設会社を創設する。投資額は1億ルーブルで実施期間は2019-2021年。オストロブノイ・リボコンビナートは、今後3年間で色丹島に船舶修理工場を建設し、船舶や関連機器の修理を手掛ける。投資額は1億3,200万ルーブル。さらにアライド社はパラムシル島のセベロクリリスクに2020年までに水産加工場を建設するため3億ルーブル以上を投資する。

 

色丹島のアスファルト舗装工事 行政府、経験不足を理由に唯一の入札参加業者と契約せず

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北方四島の話題

 ASTV.RU 2019/5/16

色丹島のマロクリリスコエ(斜古丹)の道路舗装工事の入札に関して、南クリル行政府は唯一の入札参加企業だったサフスペツストロイ社(サハリン)と契約しないことを決定した。行政府は道路舗装工事の経験不足を理由としている。斜古丹での舗装工事は2つの通りで行われ、歩道やバス停、街灯などの設置を含み、工事費は約2ルーブル202011月に完成予定だった。